【6月3日 AFP】プロ野球の読売ジャイアンツ(巨人)で活躍し、「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋茂雄さんが3日、死去した。89歳。米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャースでプレーする大谷翔平選手も哀悼の意を表した。

長嶋さんは巨人で1965年から73年にかけて日本シリーズ9連覇を達成。本塁打の世界記録を持つ王貞治さん(85)との名コンビで、日本における野球人気を確固たるものとした。

個性的で親しみやすい人柄とカリスマ性で広く愛され、戦後日本の象徴的存在となった。1959年のプロ野球史上初の天覧試合では、劇的なサヨナラ本塁打を放った。

プロ17年の現役生活では通算444本塁打を記録。首位打者6回、本塁打王2回のタイトルを獲得し、1974年に現役を引退した。

巨人の監督は2度にわたり通算15年間務め、チームを2度の日本一に導いた。

大谷選手は自身のインスタグラムに「心よりご冥福をお祈りいたします」と投稿した。

共同通信によると、王さんは「突然の訃報に大変驚いている。日本球史にさんぜんと輝く長嶋さんが闘病生活の末、旅立たれてしまったことを本当に残念に思う」とコメント。「長嶋さんにはいろいろと教えていただいた。一緒に野球ができたことを本当に感謝している」と悼んだ。(c)AFP