捕虜交換で合意も停戦なし ウクライナ・ロシア直接協議
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【6月3日 AFP】ウクライナとロシアは2日、トルコ・イスタンブールで2回目の直接協議を行い、新たに大規模な捕虜交換を行うことで合意した。ただ、戦闘の即時停止に向けては突破口を見いだせなかった。
協議終了後、ウクライナは、ロシアは無条件の停戦案を拒否し、代わりに前線の一部を対象とする、2~3日の部分停戦を提案したと明らかにした。
両国の交渉責任者は、重傷を負った兵士全員と25歳未満の捕虜全員を交換することで一致したことを確認した。
ウクライナ代表団を率いるルステム・ウメロフ国防相はイスタンブールで記者団に対し、「重傷を負った戦争捕虜と重病の戦争捕虜を全員交換することで合意した。第二のカテゴリーは18~25歳の若い兵士で、こちらも全員交換する」と語った。
ロシア側を率いるウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官は、交換人数は相互に「少なくとも1000人」となるとし、先月の交渉で合意された1000人ずつの交換を上回るとの見方を示した。
ウクライナのセルヒー・キスリツァ外務次官は、「ロシア側は無条件停戦案を引き続き拒否した」と語り、停戦に向けた進展の兆しは乏しかったことを明らかにした。
メジンスキー氏は、「前線の特定の地区で2~3日の停戦を提案した」と述べた。戦場から戦死兵の遺体を回収するために必要だと説明した。(c)AFP/Fulya OZERKAN with Florent VERGNES in Dobropillya
