上海の歴史的住宅、約54億円で売却
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【6月2日 東方新報】上海市で5月27日に行われた裁判所の競売で、ある不動産が総額2.7億元(約54億1741万円)で落札され、1平方メートルあたりの単価は50.46万元(約1012万4546円)に達した。
阿里巴巴集団(アリババグループ、Alibaba Group)傘下のオークションサイト「阿里拍売(Ali Auction)」の情報によれば、この物件は上海市長寧区新華路329弄30号に位置する2棟構成のガーデン住宅で、建物の合計面積は535平方メートル。主屋は地上3階建てで427平方メートル、別棟は地上2階建てで108平方メートルとなっている。
当初の開始価格は2.5億元(約50億1612万円)で、1平方メートルあたり46.73万元(約937万6140円)に相当する。5月27日の入札には2名が参加し、計19回の競り合いを経て、沈琦博(Shen Qibo)氏が2.7億元で落札した。最終的な価格は開始価格を8%上回った。
この物件のもともとの所有者は上海而之広告有限公司で、競売の告知によると、同社はすでに破産しており、このガーデン住宅には抵当権が設定され、差押えも行われていた。今回の競売は、上海市第三中級人民法院の監督のもとで実施された。企業情報データバンク「企査査(Qichacha)」によれば、上海而之広告有限公司は、上海華澈置業発展有限公司が100%出資する子会社である。
「新華別墅」として知られるこのエリアは、上海に残る歴史的な洋館街として名高く、「外国人路地」とも呼ばれている。新華路211弄と329弄にある29棟のガーデン住宅は、ほとんどがハンガリー出身の建築家ラースロー・フーデック(Laszlo Hudec)の設計によるもので、かつてのコロンビア人居住区の中心だった。今回落札された建物もその一つで、1923年に設計され、1925年に完成した。
公開されている情報によると、この物件は今回が初めての売却試みではない。昨年11月には3.5億元(約70億2257万円)で中古物件として市場に出されたが、買い手がつかなかった。
今回の競売は成立したものの、過去最高額を更新するには至らなかった。2021年9月には、上海の「華洲君庭」の一戸建て住宅が阿里拍売で3.15億元(約63億2031万円)で落札され、中国国内で競売によって売却された住宅としては最高額となった。さらに、2024年4月には、上海市静安区の巨鹿路にあるガーデン住宅が3.1億元(約62億1999万円)で落札され、1平方メートルあたり100.9万元(約2024万5080円)という記録的な単価をつけた。
市場調査会社の中指研究院(CIH Index)の統計によれば、2024年1月から4月までの全国の競売市場では、計26万9500件の不動産が出品され、5万1700件が成約。総成約額は831.4億元(約1兆6681億円)に上り、成約率(売れた割合)は19.2%だった。(c)東方新報/AFPBB News