S・イェーツがジロ総合優勝 2度目のグランツール制覇
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【6月2日 AFP】自転車ロードレース、ジロ・デ・イタリアは1日、最終第21ステージ(ローマ~ローマ、143キロメートル)が行われ、チーム・ビスマ・リースアバイクのサイモン・イェーツ(英国)が、キャリア2度目となるグランツール(3大ツール)総合優勝を果たした。
イェーツは、前日の第20ステージのアルプスでの激走により、UAEチームエミレーツXRGのイサーク・デルトロ(メキシコ)からトップの座を奪取し、事実上の総合優勝を決めた。そして、祝賀ムードの中で行われた最終ステージを無事に完走し、タイトルを獲得した。
前回覇者のタデイ・ポガチャル(スロベニア)やチームメートのヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)が欠場し、優勝候補だったレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)やUAEチームのフアン・アユソ(スペイン)が棄権するなど、混戦模様の大会となったが、イェーツはステージ勝利なしで総合優勝を達成。これは10年前のアルベルト・コンタドール以来となった。
10年間所属していたオーストラリアのチーム(現チーム・ジェイコ・アルウラ)から、強豪ビスマに移籍した今季。その決断が正しかったことを、自らの走りで証明する形となった。
ステージはイェーツのチームメートであるオラフ・コーイ(オランダ)が集団スプリントを制し、今大会2勝目を挙げた。
一方、第20ステージでイェーツのアタックを見送り、総合トップを明け渡したデルトロは、新人賞のマリア・ビアンカ(ホワイトジャージー)に甘んじることとなった。(c)AFP