【6月1日 AFP】自転車ロードレース、ジロ・デ・イタリアは31日、第20ステージ(ベレス~セストリエーレ、205キロメートル)が行われ、チーム・ビスマ・リースアバイクのサイモン・イェーツ(英国)が総合首位に浮上し、優勝が確実な状況になった。ステージは、チーム・ジェイコ・アルウラのクリス・ハーパー(オーストラリア)が制した。

ローマで行われる1日の最終ステージは形式的な走行となるため、イェーツは無事にゴールさえすれば、自身2度目となるグランツール(三大ツール)での総合優勝が決まる。

イェーツは総合3位で今ステージを迎えたが、今大会で最も厳しいコッレ・デッレ・フィネストレの登坂で単独アタックを成功させ、区間3位でゴール。第9ステージから総合首位に立っていたUAEチームエミレーツXRGのイサーク・デルトロ(メキシコ)から、総合リーダーの証しであるマリアローザ(ピンクジャージー)を奪った。

イェーツにとってフィネストレは因縁の峠でもある。2018年大会の第19ステージでは、この峠で失速し、それまで守っていたピンクジャージを失って最終的にクリス・フルーム(英国)に総合優勝を譲る結果となっていた。

フィニッシュ後、涙を流したイェーツは「ルートが発表されたときから、頭の片隅で、ここでケリをつけなければと思っていた」と明かし、「まだ少し言葉が出てこない。本当にできたことが信じられない」と語った。(c)AFP