【6月1日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグは31日、ドイツ・ミュンヘンで決勝が行われ、パリ・サンジェルマン(PSG、フランス)が5-0でインテル(イタリア)に圧勝し、大会初制覇を果たした。19歳のデジル・ドゥエが2得点の活躍を見せた。

PSGは、ドゥエのアシストからアクラフ・ハキミがゴールを決めて序盤に先制すると、20分にはドゥエのシュートが相手DFに当たってゴールに入り、リードを2点に広げた。

63分にはドゥエがこの日2点目を挙げて勝負を決定づけると、クヴィチャ・クワラツヘリアが4点目を追加。さらに、交代出場の同じく19歳のセニー・マユルがダメ押しの5点目を決めた。

決勝での5点差は、前身のヨーロピアンカップとチャンピオンズリーグの70年の歴史で、最大の得点差となる。

PSGにとっては、カタール資本による買収から10年以上にわたって巨額の投資を続けてきた結実であり、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に敗れた初の決勝から5年越しの悲願達成となった。

フランス勢としては、1992-93シーズンのオリンピック・マルセイユ以来、史上2クラブ目のチャンピオンズリーグ優勝。今季は国内リーグ、カップ戦と合わせて3冠達成となった。

ルイス・エンリケ監督にとっても、リオネル・メッシらを擁して3冠を果たした2014-15シーズンのFCバルセロナ(スペイン)時代に続く2回目のチャンピオンズリーグ優勝となった。

若手中心のPSGは、恐らく今大会最高のチームで、ここ2年で高めてきた組織力が、キリアン・エムバペの退団で完成した形となった。

一方、全く歯が立たなかったインテルは、2年ぶりの決勝進出だったが、またしてもタイトルに届かず、2009-10シーズン以来となる欧州制覇はならなかった。今季はセリエAでもナポリに優勝を譲り、無冠でシーズンを終えることとなった。(c)AFP/Andy SCOTT