【5月31日 AFP】全仏オープンテニスは30日、女子シングルス3回戦が行われ、大会4連覇を目指す第5シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)をはじめ、第1シードのアリーナ・サバレンカとパリ五輪女王の鄭欽文(中国)らが順当にベスト16入りを決めた。

厳しい暑さに見舞われたコート・スザンヌ・ランランで、シフィオンテクは第2セットに世界60位のジャクリーヌ・クリスティアン(ルーマニア)との接戦を演じたが、2時間近くの戦いの末に6-2、7-5で勝利を収めた。

女子では102年前にスザンヌ・ランラン(フランス)が成し遂げて以来のローラン・ギャロス(全仏オープン)4連覇に向け、歩みを進めているシフィオンテク。4回戦では、第12シードのエレナ・ルバキナ(カザフスタン)を迎え撃つ。ルバキナは2017年大会の女王エレナ・オスタペンコ(ラトビア)とのビッグヒッター対決を6-2、6-2で制した。

前哨戦のマドリード・オープンを制しているサバレンカは、圧倒的な強さを見せつけて世界34位のサウスポー、オルガ・ダニロビッチ(セルビア)を6-2、6-3で一蹴した。

全仏オープンでの最高成績は23年大会の準決勝だが、重圧はシフィオンテクの方が大きいと強調しているサバレンカは、次戦の相手は第16シードのアマンダ・アニシモバ(米国)に決定。アニシモバは第22シードのクララ・タウソン(デンマーク)を7-6(7-4)、6-4で退け、勝ち上がった。

第8シードの鄭は、18歳のビクトリア・ムボコ(カナダ)に6-3、6-4で勝利。大会会場のローラン・ギャロスでは、金メダルに輝いた昨年のパリ五輪から続くマッチ連勝を9に伸ばした。全仏オープンでは自身2度目となる4回戦では、第19シードのリュドミラ・サムソノワと対戦する。ロシア出身のサムソノワは、ダイアナ・ヤストレムスカ(ウクライナ)に6-2、6-3で快勝した。

その他では、第4シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)が、ラッキールーザーのユリア・スタロドゥブツェワ(ウクライナ)を6-4、6-1で退けた。(c)AFP