【6月1日 CGTN Japanese】中国天気網の最新の気象情報によると、中国東北部に位置する黒竜江省の呼瑪、愛輝、および内蒙古自治区北部の新バルグ右旗(新巴爾虎右旗)、ハイラル(海拉爾)、満洲里といった、冬には氷点下48度を記録し、「中国最低気温ランキング」の常連でもある地域で、ここ数日35度以上の高温が観測され、5月としては極めて珍しい猛暑日となっています。

 この現象について、中国天気網の気象アナリスト孫倩倩さんは、「最近、中国では南北の気温分布が逆転する“気温の南北逆転現象”が著しい。中国の最北端で、全国でも最も極寒に見舞われやすい地域で、ここ数日は最高気温が36.5度に達し、海南島を含む南部の地域を上回った」と説明しました。

 この異常な高温は、内蒙古北部から東北地方にかけて暖かい高気圧に覆われていることが原因とみられています。連日の晴天と強い日射により気温が大きく上昇しており、この暖気傾向は今後3日間ほど続く見通しです。

 一方、南部では今年になってから最も激しい大雨が続いており、降雨による日照不足が原因で気温が上がらず、江南地域では最高気温が20度に届かないところも多く、暖かい北部との間で、季節が逆転したかのような極端なコントラストが見られています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News