【6月2日 Peopleʼs Daily】年越しの帰省に大きな荷物を運ぶ必要はなくなった。事前にオンラインで注文し、新年のプレゼントを直接宅配便で家族のもとに届けることができる。新しい服を選ぶ時も選択肢が豊富だ。店舗で試着してもよいし「クラウド試着」も利用できる。車で出かける時に駐車スペースが心配でも、ナビゲーションアプリを開けば、目的地周辺の空いている駐車場の情報を事前に確認できる。

 現在中国ではデジタル消費の潮流が、より多くの選択肢と新たな利用体験で人びとの生活を豊かで便利なものにしている。

 今やデジタル技術が人々の生産や生活のあらゆる方面に深く浸透し、生活の境界線を拡大すると同時に、中国の経済社会発展に強靭なパワーを与えている。

 デジタル消費の新たな潮流は、実は企業のデジタル化改造と転換によって生み出されたものだ。デジタル技術は質の高い供給環境を創り出し、新しい需要を牽引し誘導することで、企業の発展に新たな空間を開き、消費者に新たな選択肢を提供し、国内経済の大きな循環の動力と潜在力を常に活性化し続けている。
 
 奥深い潜在力は、製品サービスの技術イノベーションに由来する。

「ハルビン氷雪大世界(Harbin Ice and Snow World)」では、デジタル絵巻タイプのインタラクティブコンテンツで雪だるま作りを体験したり、AR冷蔵庫マグネットクリップを通して美しい氷の彫刻をまるで手のひらに載せるように鑑賞できたりなど、新しい遊び方が次々に登場して、その人気の勢いは衰えを見せない。

 顔認証式のスマートロックや、指示した場所を正確に掃除するロボット掃除機、室内の環境変化に応じて自動で運転モードを切り替えるエアコンなどのスマート家電は、その卓越した利便性で、ますます多くの支持を集めている。

 また、自動車分野では、遠隔操作、自動駐車、音声アシスタントといった機能が、運転や乗車体験を大きく向上させ、新車購入時の重要な判断材料となっている。

 このように、デジタル技術を融合させた製品は魅力的で、住民の消費意欲を効果的に刺激している。

 奥深い潜在力は、継続的に最適化された消費環境から生まれる。デジタル技術は消費のあらゆる段階で広く応用され、オンラインとオフライン、業態と消費シーンの融合を促進し、消費者が手軽に、気持ちよく、安全に購入できる消費環境が実現している。

 QRコードの読み取りで現金持ち歩きの煩わしさが解消され、今では中国を訪れる外国人観光客も顔認証や手のひら認証の決済方法を習得し、支払いが便利になっている。

 農産物の栽培プロセスや収穫時期、水産物の漁船情報、漁獲日時や場所などは「追跡コード」をスキャンすることで確認でき、消費者の安心感が向上した。

 デジタル技術は消費シーンのイノベーションと消費環境の向上を促進し、消費のボトルネックや問題点を解消し、消費の活性化と内需拡大を強力にサポートしている。

 奥深い潜在力は、拡大し続ける消費者群から生まれている。若年層がデジタル消費の主力となるだけでなく、他の世代や消費者層も消費への意欲と能力を有しており、巨大な消費ポテンシャルを秘めている。例えば、農村住民はかつて商業施設が不足しており、市場のある場所まで行くことが主要な消費手段だった。それが今では村々にブロードバンドが整備され、宅配サービスが農村にまで拡大し、農村住民はいつでもどこでもスマホを使って「全国から買い、全国に売る」ことができるようになった。

 また、ライブ配信の視聴、ショートビデオの撮影、オンライン授業の受講など、高齢者がインターネットを自由に活用し、「インターネットサーフィン」が「シルバー経済」に新たな拡大の可能性を開いている。

「日常的に利用しながらも気づかない」利便性は、研究開発側の弛まぬ技術革新と、応用側がそこから紡ぎ出す絶え間のない新たな利用方法に支えられている。

「クラウド試着」はAR技術に依存し「スムーズ駐車」は駐車場データとの相互接続を利用し「ドローンの編隊飛行」の整然とした調整はアルゴリズムのサポートに支えられている。

 技術革新と応用シーン拡大を強化することでのみ、「第一の生産力」としての科学技術の効能の最大限の発揮が可能となる。

 デジタル技術の真の魅力は、隔たりや制約を打破する能力にある。かつて年齢、地域、都市と農村の違いなどの要因で生じていた格差は、現在徐々に解消されつつある。多様な消費者群が、デジタル技術の恩恵を享受する機会と手段を得ている。

 先日、中国は『国家データインフラ整備指針』を公布して、データを中心とするデジタルインフラ整備の新たな段階を開始した。

 データの収集、流通、利用、安全保障サービスを提供する新たなインフラを整備することで、デジタル消費はさらに広がり、より多くの人びとに恩恵をもたらすことだろう。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews