科学素養がある中国人、過去最多の4.4億人
このニュースをシェア
【5月30日 東方新報】中国の第9回全国科学技術従事者の日(5月30日)を迎えるにあたり、中国科学技術協会が発表した最新の調査データによれば、2024年に中国で科学的素養を備えた国民の割合は15.37%に達した。同時に、中国で「基本的に科学的素養を備えている」とされる国民の割合は44.07%に達し、該当する人口は4.4億人に上る。
これまで中国の科学的素養に関する調査では、「科学的素養を備えているか否か」のみに着目してきたが、今回の調査では、国民の科学的素養の階層構造をより詳細に分析するため、「高度な科学的素養を備える」「科学的素養を備える」「基本的に科学的素養を備える」などの段階的な評価が行われた。
「全民科学素質行動計画綱要(2021—2035年)」によると、科学的素養の評価は合計100点満点で行われ、科学知識(40点)、科学的方法(20点)、科学精神と思想(20点)、科学応用能力(20点)の4分野から成り立っている。そのスコアに基づいて段階評価を行った結果、85点を超える者は「高度な科学的素養を備える」とされ、この層は全体的に高い水準にあり、各分野のバランスが取れている。70点を超える者は「科学的素養を備える」とされ、良好な分析力と問題解決能力を有しており、イノベーションを推進する中核的な存在とみなされる。
一方、55点を超える者は「基本的に科学的素養を備える」と評価され、基本的な分析力と問題解決能力を備え、経済社会の発展に必要な人材基盤を形成する。55点未満の者については「科学的素養が比較的低い」とされ、今後の向上が求められる。
分級評価を導入した意義について中国科学技術協会は、科学的素養の向上は連続したプロセスであり、段階的な評価により実態をより正確に反映できると説明している。また、この結果は科学普及活動の方向性を示す有効な指針となり、社会の関心にも的確に応える手段だとしている。
今回の調査結果によれば、国民のうち「高度な科学的素養を備える」割合は2.30%、「科学的素養を備える」割合は15.37%、「基本的に科学的素養を備える」割合は44.07%であり、これら三層の人口構成はおおむね1:7:19のピラミッド型になっている。
さらに分析を進めると、「基本的に科学的素養を備える」層には三つの特徴が見られる。第一に、規模が極めて大きく、対象となる18歳から69歳の人口は4.4億人に達し、全体の約4割を占めている。第二に、知識水準は中程度であり、第三に、科学を実生活に応用する姿勢が際立っている。
総合的に見て、この層の人びとは現代社会の進展や科学的な生活・生産のニーズに適応できる素地を持ち、科学技術革新と経済発展を支える人的リソースとして重要な存在だといえる。また、今後の国民全体の科学的素養の底上げにもつながる。
科学的素養は国民素質の重要な要素であり、社会文明の進歩を支える基盤である。中国科学技術協会は1992年から全国規模の科学的素養に関するサンプル調査を開始しており、今回の調査で通算14回目となった。2022年からは、科学的素養を備える国民の割合が国家統計年報にも記載されるようになっている。(c)東方新報/AFPBB News