デュア・リパさんら300人、イスラエルへの武器販売停止を英政府に要求
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【5月29日 AFP】ポップミュージシャンのデュア・リパさんをはじめとする英国の著名人約300人が29日、イスラエルへの武器販売を停止するよう英国政府に求める公開書簡に署名した。
書簡に署名したのは、俳優、ミュージシャン、活動家らで、キア・スターマー首相に対し「ガザでの恐怖に対する英国の共犯関係を終わらせる」よう呼びかけた。
英アルバニア系ポップスターのデュア・リパさんは、これまでもガザでの戦争に関して声を上げており、昨年にはイスラエルの攻撃を「ジェノサイド(集団殺害)」と非難していた。
署名者には、俳優のベネディクト・カンバーバッチさん、ティルダ・スウィントンさん、リズ・アーメッドさん、ミュージシャンのパロマ・フェイスさん、アニー・レノックスさん、マッシヴ・アタックらが含まれる。
この署名活動は、人道支援や難民支援を行う英国の慈善団体「チューズ・ラブ(Choose Love)」が主導した。スターマー首相に宛てた書簡には、「『耐え難い』と言いながら武器を送り続けることはできない」と記されていた。
元サッカーイングランド代表主将のギャリー・リネカー氏も署名者に名を連ねた。同氏は先ごろ、反ユダヤ的と受け取られかねないコンテンツをSNSで共有した後、出演していたBBCの番組から降板する意向を示している。
書簡の署名者たちは、英国政府に対し「ガザ全域への完全な人道的アクセス」の確保と、「即時かつ恒久的な停戦」の仲介、さらにイスラエルへのすべての武器販売の「即時停止」を求めた。
英国では今週、最高裁判事を含む800人以上の弁護士や、英・アイルランドの作家約380人もまた、公開書簡でイスラエルによるガザでの行為が「ジェノサイド」にあたる可能性があると警告している。(c)AFP