二刀流レデツカ、同時出場へ「ヘリスキー」検討 26年冬季五輪
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【5月28日 AFP】2018年の平昌冬季五輪でスキーとスノーボードの両方で金メダルを獲得したエステル・レデツカ(チェコ)が27日、2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪で同じ日に予定されている2種目への出場を目指し、ヘリコプターでの移動を含むあらゆる手段を検討していると明らかにした。
レデツカは平昌五輪で、アルペンスキーのスーパー大回転とスノーボードのパラレル大回転で優勝。今季はアルペンスキーとスノーボード両方の世界選手権でメダルを獲得したが、次の五輪ではスキーの滑降とスノーボードのパラレル大回転が同日に予定されており、両種目の出場が困難な状況だ。
関係各所に嘆願書を送ったというレデツカは、国際スキー連盟(FIS)のヨハン・エリアシュ会長について、「会長はパイロットもできる人で、空路で送ろうかと言ってくれた」とコメント。「昨年初めてヘリスキーを体験したけれど、2回目の経験になるかもしれない」と笑った。
エリアシュ会長は、競技時間の変更は提案しているものの、日付の変更は考えておらず、今後は2週間以内にレデツカと同会長、国際オリンピック委員会(IOC)の新会長に就任するカースティ・コベントリー氏が、競技日程の変更について電話で協議する予定だという。
レデツカによれば、ヘリスキーでの移動も悪天候や五輪会場周辺の飛行禁止区域によって難しい可能性があるという。本人は、同じ日に二つの競技を切り替える難しさも踏まえ、スノーボードの日程変更を希望。他の選手も理解を示していることや、唯一の二刀流選手である自身の存在が視聴率アップにつながる可能性をアピールしている。(c)AFP