【5月28日 AFP】米ハーバード大学の学生数百人は27日、ドナルド・トランプ米政権が同大学と連邦政府との残りの全ての契約を打ち切る意向を発表したことを受け、抗議デモを行った。

政府が27日に発表した打ち切り対象の規模は、推定1億ドル(約142億円)。ハーバード大学は、カリキュラムや入学、研究に関して政府による監督の受け入れを拒否し、トランプ氏の怒りを買っている。

デモに参加していた一人は、「私は今週卒業するが、ハーバードの学生としての最後の週というだけではなく、いろいろな国の友人や研究仲間、教授、研究者の全員が危険にさらされ、国外追放か(別の大学への)転校を迫られるという非常に重要な週でもある」と話し、「米国の学生の一人として、私は彼らのために声を上げる責任がある」と訴えた。

米連邦地裁判事は、トランプ政権がハーバード大学の外国人学生の登録と受け入れ資格を取り消した措置を一時的に差し止める判断を下しており、差し止め命令の審理は29日に行われる。

この日は、ハーバード大学の卒業式にも当たり、同大学があるマサチューセッツ州ケンブリッジには卒業生と家族が数千人集まっている。(c)AFP/Gregory WALTON, with Sebastian SMITH in Washington