チャールズ英国王、カナダは「強く、自由」 議会で演説
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【5月28日 AFP】英国のチャールズ国王は、カナダの首都オタワで議会の開会を宣言する施政方針演説を行い、カナダは「強く、自由」な国だと称賛した。米国のドナルド・トランプ大統領は、カナダを併合する考えをちらつかせている。
チャールズ国王は演説で、「民主主義、多元主義、法の支配、人民の自決、そして自由は、カナダ国民が大切にしている価値観であり、政府が守ると決意しているものだ」と述べ、カナダは「重大な局面」に直面していると付け加えた。
拍手喝采を浴びながら、チャールズ国王はカナダ国歌に言及し、「真の北(カナダ)は、間違いなく、強く、自由である!」と述べた。
マーク・カーニー首相は、英連邦(コモンウェルス)の一員、カナダの国家元首でもあるチャールズ国王をカミラ王妃と共にオタワに招待した。
チャールズ国王はこれまで、トランプ氏がカナダを米国の51番目の州にすると繰り返し発言していることについて公の場でコメントしたことはないが、この問題をほのめかすような発言をするのではないかと注目を集めた。
チャールズ国王は自分の言葉であるかのように演説を読み上げたが、実際はカナダ首相府によって書かれたもので、「強いカナダをつくる」ために政府が優先する事項と、それをどのように達成するかを提示する内容となっていた。(c)AFP