イラン、米国との合意に向けたウラン濃縮停止の要求を拒否
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【5月26日 AFP】イランは26日、米国との核合意の一環としてウラン濃縮を停止するとの見方を否定した。これは、敵対する両国間の交渉で米国が繰り返し求めてきた重要な要求の一つ。
オマーンの仲介で行われた5回目の核協議の後、ドナルド・トランプ米大統領は今回の交渉について「非常に、非常に良い」と述べ、「いくつかの真の進展、真剣な進展があった」「イランに関して良い知らせがあるかもしれない」と語った。
一方のイランは、合意に向けてウラン濃縮を停止する可能性を完全に否定した。
イラン外務省の報道官は、米国との合意に向けたウラン濃縮の停止について問われ、「その情報は想像の産物であり、完全に虚偽だ」と記者団に語った。
イランは、エネルギーを含む民生用核プログラムの権利を主張しており、また、米国の要求は自国の権利を侵害するものであり、核拡散防止条約に違反すると主張している。
イランのアッバス・アラグチ外相兼首席交渉官は、交渉の進展について「2、3回の会合で解決するにはあまりにも複雑だ」と強調した。(c)AFP