【5月23日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区に3月以来初めて人道支援物資を運び込んだ国連トラック約90台のうち数台が、切迫した状況にある住民らによって「略奪」された。国連のステファン・デュジャリック報道官が22日、報告した。

略奪を受けたトラックからは、積み荷の小麦粉が持ち去られたという。報道官は「私の知る限り、武装集団による犯罪行為ではなかった」と説明。

「これは、私が時々『自己配給』と呼んでいる現象であり、次の人道支援がいつ届くのか分からないという、ガザの人々が抱える極度の不安を反映していると思う」と述べた。

国連はトラックが略奪される可能性について事前に懸念を表明していた。これは年初の一時停戦前に何度も起こっていた。(c)AFP