【5月23日 東方新報】「全市で愛を探し、空の上で結婚登録を」――上海市初の「空中婚姻登記所」が19日に普陀区の環球港(グローバルハーバー)52階で始動した。この日、結婚証(婚姻届の受理証明書)を受け取った7組の新婚カップルは、地上258メートルの高さで、これまでにない特別な登録・証書授与の体験を味わった。

「空中婚姻登記所」にある「空中証書授与ホール」では、新郎新婦が厳かに結婚の誓いを読み上げ、スタッフがすぐに結婚証書を手渡していた。情報登録から証書の受け取りまで、所要時間はおよそ15分ほどだった。

 普陀区婚姻・養子縁組登録センターの主任・袁暁婷(Yuan Xiaoting)氏によれば、限られた高層階の空間を最大限に活かすため、同センターと環球港が事前に共同で企画を進めたという。「空中婚姻登記所」には、登録エリア、証書授与エリア、待合エリア、屋外展望エリア、屋外フォトスポットという5つの機能エリアが設けられており、新婚カップルが一連の結婚登録をすべて完了できるようになっている。

「今の若者は、ランドマーク的な建物やトレンドスポットで『記念写真を撮る』ことに熱心です。そこで、私たち普陀区民政局は、環球港52階の展望フロアに『空中婚姻登記所』を設置し、カップルのニーズに応えています」と袁氏は語る。

 また、「5月19日、5月20日、5月27日の3日間だけで、すでに約30組のカップルがこの場所での結婚登録を予約しています」と話す。

 この日、会場で結婚登録をした于(Yu)さんは、「上海には特徴ある婚姻登記スポットがたくさんありますが、環球港52階の『空中婚姻登記所』では、上空から上海のスカイラインや蘇州河の両岸の景色を一望できるのが魅力です」と話した。

 この「空中婚姻登記所」は、普陀区民政局が婚姻登録サービスにおいて新たな試みに挑戦した事例だ。今後はカップルからの意見やフィードバックをもとに、さらに多くの地元の有名スポットや流行エリアを活用し、「特色ある婚姻登録+家庭向けイベント」の定常化を進める方針。地域資源を結集し、連携の力で「幸せの拠点」づくりを広げていく計画だ。(c)東方新報/AFPBB News