【5月23日 AFP】全仏オープンテニスは22日、男子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、大会第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)は、連覇に向けて錦織圭との初戦で幕を開けることになった。

第1シードのヤニック・シナー(イタリア)は、ドーピング違反による3か月の出場停止処分からの四大大会(グランドスラム)復帰初戦で、地元フランス勢のアルトゥール・リンデルクネシュと対戦する。

グランドスラムの直近5大会はアルカラスとシナーがタイトルを分け合っており、今大会も両者が優勝の最有力候補となっている。

アルカラスは順当に2回戦に進出すれば、ファビアン・マロジャン(ハンガリー)とルカ・ナルディ(イタリア)の勝者を迎え撃ち、3回戦では長身を誇る第31シードのジョバンニ・エンペチ・ペリカール(フランス)と当たる可能性がある。さらに4回戦では、2021年大会の準優勝者で第20シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、もしくは第13シードのベン・シェルトン(米国)が待ち受けているとみられ、準々決勝では2度の大会準優勝を誇る第7シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と激突すると思われる。

同じボトムハーフには他にも、好調を維持する第8シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と第4シードのテイラー・フリッツ(米国)が名を連ねた。

アルカラスは今季モンテカルロ・マスターズとイタリア国際で優勝し、バルセロナ・オープンでも準優勝を収めており、この日は「今は本当に高い自信を持っている。ここまで最高の試合がプレーできているし、このクレーコートシーズンでは最高の勝利も収めている。すごくわくわくしている」と語った。

世界ランキング1位のシナーは、同72位のリンデルクネシュとの初戦を突破すれば、今大会を最後に現役引退を表明している38歳のリシャール・ガスケ(フランス)と当たる可能性がある。その後も順当に勝ち進めば、準々決勝では第5シードのジャック・ドレイパー(英国)もしくは第9シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)と顔を合わせると思われ、準決勝は第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)との大一番になると見られる。

グランドスラム最多25回目の優勝を目指すジョコビッチは、1回戦ではマッケンジー・マクドナルド(米国)と対戦する。

ジョコビッチはシード順位からすれば準々決勝でアルカラスかシナーと激突する可能性があったものの、組み合わせ抽選の結果それを免れた。しかし、代わりに準々決勝では2024年大会で準優勝を果たしている第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と当たる可能性があり、準決勝の相手はシナーになるとみられる。ズベレフは1回戦で、米国の新星ラーナー・ティエン(米国)を迎え撃つ。(c)AFP