中国、南シナ海問題の批判動画めぐり在シンガポール米国大使館を非難
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【5月22日 AFP】中国政府は21日、在シンガポール米国大使館がSNSで共有した動画について、中国が他者のスペースに侵入する無遠慮な隣人になぞらえて描かれているとして非難した。動画は、南シナ海の領有権を主張する中国を批判する内容となっていた。
約90秒の動画では、公営住宅のスペースが雑然としているシンガポールの状況が描かれ、シンガポールなまりのナレーションは「これはシンガポールのすぐそば、南シナ海でも起こっている。ある隣国は、基本的にすべてのものを自分のものだと思っている」と説明し、動画は中国の領有権問題に関する一連のニュース映像に切り替わる。
在シンガポール中国大使館は21日夜、この動画について反発し、強く非難した。
中国大使館はフェイスブックで、この動画は「南シナ海問題の経緯を意図的にゆがめている」と主張。「中国および東南アジア諸国連合(ASEAN)の共同努力の下、南シナ海の現状は全体的に安定している」とし、「国際法について語る資格が最もないのは米国であることは、広く認知されている」と批判した。(c)AFP