【5月22日 AFP】米首都ワシントンのユダヤ博物館の外で21日夜、イスラエル大使館の職員2人が銃撃され、死亡した。地元当局が発表した。ドナルド・トランプ米大統領とイスラエルの国連大使は、今回の事件を「反ユダヤ主義に基づく行為」だと強く非難している。

地元当局は、容疑者の身柄を拘束したと明らかにした。

米メディアによると、事件直前に博物館の外をうろつくところを確認されていた男は、その後、発砲。男性1人と女性1人が撃たれた。拘束時、容疑者は「パレスチナに自由を」と叫んでいたという。

事件を受け、トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「D.C.でのこの恐ろしい殺人事件は、明らかに反ユダヤ主義に基づくものであり、今すぐ終わらせなければならない!」「米国に憎悪と過激主義の居場所はない」と投稿した。

イスラエルのダニー・ダノン国連大使も、「イベント開催中のユダヤ博物館の外で、イスラエル大使館職員が狙われる事件が発生した。これは反ユダヤ主義によるテロ行為だ」と述べた。

さらに、「外交官やユダヤ人コミュニティーを標的にするのは、一線を越えた行為だ」と指摘し、「われわれは、米国当局がこの犯罪の責任者に対して厳正な措置を取ると確信している。イスラエルは、世界中の自国民と代表者を守るため、今後も断固たる行動を取り続ける」と強調した。(c)AFP