【5月22日 AFP】サッカーヨーロッパリーグは21日、スペイン・ビルバオで決勝が行われ、トッテナム・ホットスパーはブレナン・ジョンソンが決勝点を挙げてマンチェスター・ユナイテッドに1-0で勝利し、17年ぶりに主要タイトルを獲得した。

プレミアリーグで16位と17位に低迷するチーム同士の対戦で、それがこの試合の本質となった。強度は高かったものの、自信に乏しく、懸かっている賞の大きさに選手たちは気おされていた。どちらも簡単にボールを保持できずにターンオーバーが頻発し、パニックに陥った守備から、最後は安全にボールを蹴り出すか不格好なファウルに終わるかだった。

その中でスパーズは42分に突破口を開き、イスマイラ・サールのクロスがユナイテッドのルーク・ショーに当たって跳ね返ったボールをジョンソンが押し込み、先制点を挙げた。

後半に入ってスパーズは、リードを守るためにカウンターの機会を狙う現実的な戦術を取った。最終的なボール支配率は27パーセントで、シュートは3本にとどまった。

ユナイテッドはラスムス・ホイルンドのシュートがライン際でミッキー・ファン・デ・フェンに防がれると、終盤にはショーのヘディングシュートもGKグリエルモ・ビカーリオにセーブされた。

前身のUEFAカップを含め通算3度目となるヨーロッパリーグ制覇で、1983-84シーズン以来となる欧州タイトルを手にしたスパーズは、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権を獲得した。指揮したクラブでの2シーズン目に必ずトロフィーを獲得するという主張を実現したスパーズのアンジェ・ポステコグルー監督だが、プレミアでの不振によりその今後については不透明となっている。

一方でユナイテッドにとっては、チャンピオンズリーグ出場を逃したことが財政面での大打撃となる。これが今季公式戦21敗目となり、スパーズ戦はシーズン4度目の黒星となった。(c)AFP