スウェーデン、「リモート買春」も禁止 オーダーメードポルノ購入を犯罪化
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【5月21日 AFP】スウェーデン議会は20日、成人向けソーシャルメディアサービス「OnlyFans(オンリーファンズ)」などのサイトを通じたカスタムメードのポルノなど、オンラインでの性的行為の購入を犯罪とする改正買春禁止法を可決した。
改正法の下で、ユーザーは既製の動画や素材を引き続き閲覧・購入できるが、特定の行為を誰かに代金を支払って依頼するのは違法となる。
社会民主労働党のテレサ・カルバリョ議員は民放TV4に対し、「これは新しい形態の買春だ。買春禁止法を現代化し、OnlyFansのようなデジタルプラットフォーム上でリモートで行われる買春も対象に含めるべき時が来ている」と説明した。
スウェーデンの買春禁止法は、買春のみを禁止しており、売春は禁止していない。
改正法案はスウェーデン議会で広く支持されたが、OnlyFans向けのコンテンツの制作で生計を立てている人々からは、収入が減るとして批判の声が上がった。
OnlyFansのクリエーターの一人、サンナ・ゼンティオ氏は3月にTV4に対し、「政治家たちは、私たちがデジタルでどのような仕事をしているのか、あるいは実際に何をしているのかを本当に理解していないように感じる」「私たちの多くは高度に自立して安全に活動している」と語った。
グンナル・ストレンメル法相は、改正法はスウェーデンの売春規制の自然な延長だと主張。
日刊紙スベンスカ・ダグブラデットに対し、「基本的に、遠隔で行われる性行為を購入すれば、身体接触を伴う性行為を購入する場合と同じように罰せられるべきだというのがその考え方だ」と説明した。(c)AFP