シリアが「全面的な内戦」に突入する可能性、米国務長官
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【5月21日 AFP】マルコ・ルビオ米国務長官は20日、シリアが数週間以内に新たな内戦に突入する可能性があると警告し、暫定政権への支援を呼び掛けた。
ルビオ氏は米国上院の公聴会で、シリア暫定政権が直面している課題を考えると、「崩壊と全面的な内戦、つまり国が分裂するまで、おそらく数週間、長くても数か月しか猶予がない」と述べた。
シリアでは昨年12月、イスラム主義勢力率いる戦闘員らが当時のバッシャール・アサド大統領を打倒し、2011年に始まった残忍な内戦に終止符を打った。その後、少数派のアラウィー派とドルーズ派に対する血なまぐさい攻撃が相次いだ。
ルビオ氏は、暫定政権の支配地域外やイランでの過激派組織「イスラム国」の復活を非難。イランがアラウィー派出身のアサド前大統領の残党と協力しようとしていると述べた。(c)AFP