【5月20日 AFP】イギリス、フランス、カナダの3か国首脳は19日、パレスチナ自治区ガザ地区におけるイスラエルの「看過しがたい行動」を非難し、軍事攻勢が続くようであれば共同で対応すると警告した。

イギリスのキア・スターマー首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、カナダのマーク・カーニー首相は、イスラエルによるガザへの人道支援の妨害や、ネタニヤフ政権の閣僚によるパレスチナ人の大量追放を示唆する発言を厳しく非難した。

3首脳は「ネタニヤフ政権によるこのような看過しがたい行為を黙認することはできない。イスラエルが軍事攻勢を停止せず、人道支援の制限を解除しない限り、われわれはさらに具体的な対応措置を取る」と警告した。

具体的な措置には言及しなかったものの、「二国家解決の実現に向けた一助としてパレスチナ国家を承認する用意があり、そのために他国とも連携していく」と述べている。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はこれに反論し、この共同声明はガザを支配するイスラム組織ハマスに対する「大きな賛辞」だと非難した。

またイスラエルに対しては、同日、22か国の外相がガザ地区への支援物資搬入の「即時かつ全面的な再開」を求める共同声明を発表しており、英仏カナダもこれに署名している。(c)AFP