アムネスティ、ロシアから「好ましくない団体」指定 人権活動の継続表明
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【5月20日 AFP】ロシア検察当局は19日、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルを「好ましくない団体」に指定した。一方でアムネスティは同日、今後もロシアに関する調査を継続すると発表した。
ロシアの検事総長は、英ロンドンに本部を置く同団体について、「ウクライナ政府の共犯者から資金提供を受けた、世界的な反ロシア・プロジェクトの拠点」だと非難した。
これを受けてアムネスティのアニェス・カラマール事務総長は、「今回の措置は、異論を封じ込め、市民社会を孤立させようとするロシア政府の広範な取り組みの一環だ」とする声明を発表した。
アムネスティはまた、今回の指定が、ウクライナでの戦争犯罪の疑いを含むロシア軍の人権侵害に関する記録作業を妨げることはないと強調している。
「好ましくない団体」に指定されたことにより、アムネスティのロシアでの活動は事実上禁止され、関係者が訴追される可能性もある。(c)AFP