【5月20日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は19日、同国が侵攻を続けるウクライナ情勢をめぐり電話で協議した。協議後トランプ氏は、ロシアとウクライナは「直ちに」和平に向けた交渉を開始すると述べた。ただプーチン氏は、協力の用意はあるとする一方で、「妥協」も必要だと強調し、即時停戦の呼び掛けには引き続き応じなかった。

電話での協議は2時間に及んだ。トランプ氏は終了後、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「非常にうまくいったと思う」と投稿。「ロシアとウクライナは停戦、そしてさらに重要な戦争終結に向けた交渉を直ちに開始する」と述べた。

ただ、その後ホワイトハウスでのイベントに出席した際には、「ある程度の進展はあったと思う」と語りながらも、「何かしらできたことを願う」と言うにとどめた。

一方、プーチン氏はロシアメディアに、電話協議について「非常にオープンで、全体的に非常に有益だったとみている」と話した。また、ロシアは「将来の和平協定に向けた覚書をめぐり、ウクライナ側と協力する用意がある」と主張。詳細は示さなかったが、「妥協」も必要だと付け加えた。(c)AFP/Danny KEMP