【5月19日 AFP】ルーマニア政府は、18日に行われた大統領選の決選投票において、「ロシアによる干渉の特徴が見られる」偽情報の拡散を確認したと発表した。

ルーマニア外務省の報道官は、X(旧ツイッター)への投稿で「現在進行中のルーマニア大統領選において、再びロシアによる干渉の兆候が見られる」と指摘。「テレグラムやその他のソーシャルメディアにおける偽情報の拡散は、選挙プロセスへの影響を目的としている」と述べた。

これに対しロシアは、関与を否定している。

ルーマニア大統領選は当初、昨年11月に実施されたが、憲法裁判所は12月、ロシアによる干渉や、極右候補カリン・ジョルジェスク氏によるSNSへの大量投稿などを理由に選挙を無効とし、やり直しを命じた。

18日の決選投票は、親欧州連合(EU)中道派で首都ブカレスト市長のニクショル・ダン氏と、極右政党「ルーマニア人統一同盟(AUR)」の党首でドナルド・トランプ米大統領を支持するジョージ・シミオン氏との一騎打ちとなった。結果は、今月4日の第1回投票で1位だったシミオン氏を、ダン氏が逆転して破り、勝利した。(c)AFP