トランプ氏、元FBI長官を「悪徳警官」と非難「暗殺呼び掛け」めぐり
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【5月17日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は16日、連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー前長官を「悪徳警察官」と非難した。コミー氏がSNSでトランプ氏の暗殺を呼び掛けたとして、国土安全保障省と大統領警護隊(シークレットサービス)は捜査している。
コミー氏は15日、貝殻を並べて「86 47」とつづった画像をインスタグラムに投稿した(現在は削除されている)。「86」は「殺害」を意味するスラングで、「47」は第47代大統領のトランプ氏を指していると思われる。
トランプ氏は16日にFOXニュースで放映されたインタビューで、「彼はそれが意味するところを正確に理解していた」「それは暗殺を意味している。一目瞭然だ。彼はそれほど有能ではなかったが、その意味を理解する程度の能力はあった」と主張。
「彼は大統領暗殺を呼び掛けている」と断じ、コミー氏を「悪徳警官」と糾弾した。
コミー氏は15日、「きょう、海岸を散歩中に見掛けた、政治的なメッセージだと思われる貝殻の写真を投稿した」とインスタグラムで説明。
「これらの数字を暴力と結び付ける人々がいるとは思いもよらなかった。考えもしなかったが、私はいかなる種類の暴力にも反対するため、この投稿を削除した」と述べた。
だが、トランプ政権の当局者らはこの釈明に納得せず、クリスティ・ノーム国土安全保障長官は、国土安全保障省と大統領警護隊が捜査中であり、「適切に対応する」と述べた。
FBIのカッシュ・パテル長官は、FBIは「大統領警護隊と連絡を取り合っている」と述べ、「必要な支援はすべて提供する」と付け加えた。
また、トゥルシ・ギャバード国家情報長官は、コミー氏が「米大統領暗殺の実行を呼び掛けている」「コミー氏がトランプ大統領の命を脅かしたことに関する大統領警護隊の捜査を全面的に支持する」と述べた。
米メディアは16日、コミー氏が問題の投稿に関して大統領警護隊の事情聴取を受けたと報じた。(c)AFP