トランプ氏、3期目をまた示唆 カタール駐留米軍への演説で
このニュースをシェア
【5月16日 AFP】中東歴訪中のドナルド・トランプ米大統領は15日、カタール駐留米軍に向けて極めて政治的な演説を行い、合衆国憲法で禁じられている3期目を目指す可能性にまたも言及した。
米軍は非党派的な組織であるというのが従来の考え方だが、この日、カタールのアルウデイド空軍基地で行った兵士たちへの演説は、選挙集会さながらの語り口だった。
トランプ氏は、2020年大統領選で勝利したのは、ジョー・バイデン前大統領ではなく自分だとする虚偽の主張を繰り返し、「われわれは3回の大統領選に勝利した。いいな? 3期目を望む人々もいるが、どうだろう。それについては考えなければならない」と述べた。
トランプ氏は2028年大統領選への出馬をにおわす商品を販売していることにも触れ、これはライバルをいらだたせるための戦術だとも示唆。「一番の売れ筋は『トランプ2028』と書かれた帽子だ。これを見た左派は気が狂ってしまうだろう」と述べた。
合衆国憲法修正第22条は、大統領の任期を2期に制限している。
トランプ氏は今月、NBCニュースのインタビューで3選は不可能だと認め、後任候補にJ・D・バンス副大統領やマルコ・ルビオ国務長官を挙げた。
また、バイデン前大統領には、自らが第1次政権時に行ったようなイラクの首都バグダッドへの隠密訪問をするだけの体力はなかっただろうとやゆした。
トランプ氏は中東歴訪中、外国政府関係者や実業家の前でバイデン氏を繰り返し貶めている。15日にはカタールの首都ドーハで、バイデン氏は「愚かな人物」であると発言した。
トランプ氏はカタール駐留米軍への演説を、自身の選挙集会の定番となっているヴィレッジ・ピープルの曲「YMCA」で締めくくった。(c)AFP