2つの「リンゴ」から見る中国の国際秩序観
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【5月20日 Peopleʼs Daily】中国は世界との関係をどのように処理し、現在の国際秩序をどのように捉えているのだろうか?
これについて、2つの「リンゴ(アップル)」の物語が、意味深い視点を提供している。
一つ目のリンゴは中国の果物のリンゴだ。
甘粛省(Gansu)天水市(Tianshui)の「花牛リンゴ」は海外で人気を博し、インドネシア、マレーシア、モルディブなど30カ国以上の国と地域に輸出されている。「花牛リンゴ」が国際市場で初めて正式に商標を取得した中国ブランドのリンゴとなり、海外各地の倉庫展開によって「国際的果物」として認知されるまでになった。そしてこのリンゴは、果実農家に豊かさと安寧な暮らしをもたらす「幸福の果物」となった。
現在、中国のリンゴの生産量と輸出量はともに世界一となり、中国リンゴの先物取引は世界初の「生鮮果実先物取引品種」で、世界のますます多くの消費者が中国リンゴの「美味しさ」を楽しんでいる。これには「地域包括的経済連携協定(RCEP)」など自由貿易協定の実施による貿易の利便化が背景にあり、企業による「インターネット+外国貿易」など新しい国際的な協力モデルの積極的な取り組みも寄与している。
二つ目のリンゴは、米国の「アップル(Apple)」だ。
米国に本拠を置く大手IT企業「アップル」は、中国市場に深く根を下ろし発展してきた企業であり、中国の発展と世界との深いつながりを反映している。
昨年開催された「第2回中国国際サプライチェーン促進博覧会(China International Supply Chain Promotion Expo)」では、アップルと4社の中国サプライヤーが共同で出展していた。30年以上にわたり、アップルは「中国製造」から多大な恩恵を受けてきた。同社の主要サプライヤー200社のうち、8割以上が中国に工場を設立している。アップルのCEOティム・クック(Tim Cook)氏は「中国パートナーがいなければ、アップルは今日の成果を成し遂げられなかった」と明言している。
一方で、多くの中国企業がアップル社との継続的な協力を通じて、技術革新と競争力向上を実現している。音響機器メーカーの「歌爾股份(Goertek)」はアップルと自動化技術の研究開発を共同で進め、製造プロセスを改善し続けている。「領益智造(LINGYI Itech)」はダイカット加工の小規模な企業から、アップル製品に数千種類のモジュールと部品を供給する大手製造業者に成長し、インド、ベトナム、ブラジルなど複数の国に工場を設立している。
中国のリンゴが世界に進出できたことから、米国アップルが中国で中国企業と共栄を実現したことまで、これら「国際協力の物語」は、中国が経済のグローバル化のプロセスに深く参画し、互恵共栄の開放戦略を堅持することで、自国の利益と各国利益が深く融合し相互依存する構造を築いていることを示す物語だ。これら「2つのリンゴ(アップル)」は全て、安定した国際秩序に支えられている。
「国際秩序」は各国共通の財産であり、世界各国の利益に直結している。国際秩序が安定すれば、世界平和、発展、繁栄に必要な環境が整い、経済グローバル化が健全に発展し、各国が広範な互恵協力を展開する条件が整う。
経済のグローバル化は国際秩序の「安定の基盤」であり、ますます緊密な経済貿易往来は各方面に発展と繁栄の機会をもたらし、国際秩序を維持する共通の力を結集させている。
中国の発展は全体的に安定した国際秩序の恩恵を受けてきた。そして中国は国際秩序の維持にも重要な貢献を果たしてきた。
中国は一貫して、世界には一つの「体系」しか存在しないと考えている。それは国連を中核とする「国際的な体系」だ。また「秩序」は一つしか存在しない。それは国際法に基づく「国際秩序」だ。また「ルール」は一つしか存在しない。それは国連憲章の目的と原則に基づく国際関係の「基本的ルール」だ。
現在の国際秩序は、確かに脅威に直面しているが、その脅威の主体は決して中国ではない。中国はその理念から行動まで、国際秩序の維持者としての立場を堅持している。これは中国と他の国々の共通利益に合致する正しい選択である。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews