【5月15日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は14日、グリッドからの反発を受け、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーの悪態に対する、物議を醸した罰則を緩和した。

今週末に行われる今季第7戦のエミリアロマーニャGPを前に、FIAは出走停止の恐れを取り除くとともに、「基本の最大罰金を1万ユーロ(約164万円)から5000ユーロ(約82万円)に引き下げる」と述べた。

重要なポイントとして、新たなガイドラインではレーススチュワードが「制御された」状況と「制御されていない」状況での悪態を区別するようになった。これにより各ドライバーは、例えばレース中の無線など、ドライバーがその場の熱気に任せてののしることに対して、より寛容な対応が取られるようになる。

FIAは声明で、「制御された状況には、記者会見などが含まれる一方、制御されていない状況とは、トラック上やラリーステージ中にドライバーやチームが発する自発的なコメントを指す」と説明している。

以前の方針は、記者会見で暴言を発したとして制裁を受けたレッドブルのマックス・フェルスタッペンらから激しい批判を受けていた。

この規則の緩和は、今年後半に再選を控えているFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長への公開書簡の後に行われたもので、その中でドライバーたちはFIAに対し、選手を大人として扱うよう求めていた。(c)AFP