【5月16日 CGTN Japanese】中国の電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)がブラジルで建設中の新工場が2026年12月までに全面的に稼働する見通しです。

 ロイター通信によると、ブラジル北東部バイア州のアウグスト・バスコンセロス労働長官は12日、BYD工場は年末から半完成品キットによる自動車の組み立てを開始し、2026年末までに本格稼働に移行する見通しだと明らかにしました。これにより、約1万人の雇用創出が見込まれています。

 この発表は同州のジェロニモ・ロドリゲス知事がルラ大統領と共に中国を訪問し、BYDの現地投資などを協議中に行われました。

 BYDは2024年、ブラジルで前年比328%増の7万6713台を販売し、ブラジルはBYDにとって海外最大市場となりました。新工場は年間15万台のEV生産を目指します。

 また、BYDはEVバッテリーの主要素材であるリチウムを確保するため、ブラジル国内のリチウム鉱区の採掘権を取得しています。地元関係筋によると、当初は今年初めに生産開始の予定でしたが、豪雨などの影響で計画が遅れているとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News