中国で「エモ消費」ブーム 若者の新たな消費トレンドに
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【5月16日 CGTN Japanese】このほど発表された「2024年中国青年消費動向報告書」によると、中国では、若者の3割余りが感情的な満足や心身を共に癒すための消費意欲があることが分かりました。言わば、商品の機能や価格だけでなく、それを購入し体験することで得られる感情的な価値や共感を重視する「エモ消費」がはやりだしています。
中国では2024年のエモ消費関連支出が消費全体の40.1%を占めており、大手ECサイトのタオバオでは、2024年度十大人気商品のうち、半数以上がエモ消費関連グッズでした。さらに全国規模で見ると、中国では「ストレスの発散」に関連する企業の新規登録社数がここ5年で1万1000社を越え、過去1年だけで3100社が新規に登録されたとのことです。エモ消費ブームはまさに中国の消費市場の新たなトレンドとして急成長しています。
大勢の若者が生活リズムの速い都市での生活に多くのストレスや悩みを抱えており、玩具を買ったり、公演やライブなどを見たりしてストレスを発散し、精神的な満足を得る一つの手段になっています。中国東部の山東省済南市にある大型ショッピングモールにはエモ消費売り場が設けられており、かわいい人形の形をした「スクイーズ(手で握ったり押したりして感触を楽しみ、ストレスを解消するグッズ)」などが目立つ場所に置かれ、「あなたはえらい」「悩み退治」などの個性的なキャッチフレーズの書かれたプラカードが若者を中心に人気を呼んでいます。
面白いストレス解消グッズのほか、99元(約2000円)で「人生4コマ漫画」を描くのも、若者に人気の体験となっています。漫画用紙に願い事や書きたい絵とメッセージを書いて、30分待つだけで、自分だけの漫画を手に入れることができます。
さらに、エモ消費の盛り上がりは新たな職業を生み出しています。例えば、ストレス解消用玩具のデザインを手がけるデザイナー、人形のアレンジやカスタマイズを行うぬいぐるみ加工士などが挙げられます。
専門家によると、エモ消費ブームは中国市場での消費のアップグレードのほか、世相の変化も反映しているとしています。内需の活性化を促す一方、市民のストレス解消やメンタルケアにもつながり、「楽しい消費」という好循環を引き起こすということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News