【5月18日 Peopleʼs Daily】冬の暖かな日差しが差し込み、山風が頬を撫でる。福建省(Fujian)龍岩市(Longyan)武平県(Wuping)万安鎮(Wan’an)捷文村(Jiewen)の「武夷山国家森林歩道」の武平区間を歩くと、目に入るのは緑のじゅうたんのような風景だ。

 生態観光ルートには、どれだけ新しい体験があるだろうか?

 福建省には「天階山国家森林公園」「建寧閩江源国家湿地公園」「中山河国家湿地公園」などを結ぶ生態観光ルートが、6つの自然保護区と2つの国有林場を跨いでつながっている。 捷文村はそのルート上の重要な拠点の一つだ。

 日差しが密集した枝葉の間から差し込んでいる。廈門から来たアウトドア愛好家の何偉鑫(He Weijin)さんが、川石を敷き詰めた山間の歩道を歩いていると、すぐに額に汗がにじみ出てきた。何さんは「ここは四方八方につながる歩道で、5つの環状歩道から選択できる。周辺環境は全く自然のままで、登山やハイキングに最適だ。歩道の設計と両側の景観には驚かされた」と感想を話す。

 捷文村の村委員会の李財林(Li Cailin)主任は「森林歩道は村が森林観光を発展させるための重要なインフラだ。天然の広葉樹林が豊富な区域を中心に、古道や元からある小道を組み合わせ、歩道とその周辺の自然景観を保存し、生態系の完全性と原真性を維持している」と説明する。

 武平県は豊富な森林資源を活かし、リハビリテーション・療養、レジャー・休憩、スポーツ体験、自然教育など、森林健康サービスプランを開発し、多くの観光客を惹きつけている。

 李主任は「近年我々は林の下の空間を活用し、林下キノコ、林下ミツバチ、林下薬草など、林の下の特色ある農林業を積極的に発展させてきた」と話す。観光客が村を訪れる際、村の美しい環境を見て、多くの人が「林の下の産品」を購入して持ち帰るという。

 統計によると、2024年武平県の林下農林業の経営面積は161万3800ムー(約10万7587ヘクタール)に達し、売上高は47億1400万元(約918億2872万円)を記録、森林健康プランの観光客数は347万8000人で、総売上高は14.22億元(約277億円)に達した。

 上海交通大学大学院2年生の蒋安堯(Jiang Anyao)さんは先日、生態文明研究実践チームと共に、福建省建寧県(Jianning)に位置する「閩江源国家湿地公園」で、生物多様性の探求を目的としたディープスタディツアーに参加した。

「これは何の植物?さっき餌を探していたのは何の鳥?」、鴛鴦湖(Yuanyanghu)、梅花垇(Meihua’ao)、湿地植物園など、蒋さんと仲間たちは、川沿いを歩きながら公園内の各生態ポイントを訪れ、様々質問をしながら写真を撮影しメモをとった。「実際に目で見ることで、自然の生物多様性の豊かさを実感した。生態保護の重要性をより深く理解できた」、と話す。

「建寧県観光発展センター」の周思興(Zhou Sixing)副主任の話によれば、休日期間中は県内のホテルは満室状態だという。

 周氏は「閩江源は豊富な自然資源と独自の生態系を有し、研修コースの設計では、閩江源の自然景観の観察と紹介に重点を置き、参加者がその景観形成の地質原理などの知識を理解できるようにしている」と紹介した。

 さらに北へ進むと、三明市(Sanming)泰寧県(Taining)に到着する。赤銅色に輝く岩肌に何層にも分かれた緑の樹林が「大金湖(Dajin Lake)」に映し出される。晴れた空の下、一羽のトビが翼を広げ山に向かって飛んでいく。写真愛好家の林娜(Lin Na)さんは、早速その瞬間をカメラに収めた。

 大金湖と赤銅色の岩層の険しい絶壁や奇岩群が織り成す「丹霞(たんか)地形」が融合し、独特の水上丹霞地質遺跡を形成している。

 林さんは「毎年冬には、湖畔の湿地にシラサギやトビなどの鳥が来るので、ここでシャッターチャンスを待っている」と話す。

 大金湖畔の梅口郷(Meikou)水際村(Shuiji)は、豊富な水域資源を活かし、宿泊、飲食などの業種を発展させ「食宿行購遊(飲食、宿泊、旅行、ショッピング、レジャー)」のワンストップ型総合サービスを提供している。

 林さんは「湖畔の民宿に泊まり、皆で美しい景色を撮影したり、感想を語り合ったり、グループで写真撮影旅行をするのは特別な楽しみだ」と語った。最近、林さんは泰寧で写真撮影ツアーに参加し、50人以上の写真愛好家と共に自然の風景の撮影や交流を楽しんだ。

 現在、大金湖沿岸の村々は自然生態資源を活かし、写真撮影、写生、映画撮影など新たな観光業態を開発している。紹介によると、泰寧県は近年「全域写生基地」を創設し、写生や社会実践を目的とした観光客30万人以上を受け入れた。関連する産業チェーンは徐々に市場化レベルにまで発展し、泰寧には現在4社の写生サービス企業が拠点を置いている。

「ここでは、春には新緑が芽吹き、夏には山風が涼しさを運び、秋には山々が彩り鮮やかに染まり、冬には雪が山々を覆う、四季折々の景色があり、まだまだ多くの自然の景色が待っている」、と林さんは現地の素晴らしさをこのように語った。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews