【5月12日 東方新報】中国工業情報化部は、公式微信(ウィーチャット、WeChat)アカウント「工信微報」を通じて、2025年の第1四半期におけるインターネットおよび関連サービス業の運営状況を発表した。

 まず、全体の運営状況として、インターネット業務収入は増加傾向を示した。第1四半期、中国国内の一定規模以上のインターネットおよび関連サービス企業(以下、インターネット企業)は、インターネット業務収入として4118億元(約8兆1706億円)を達成し、前年同期比で1.4%の成長となった。

 また、研究開発費の増加ペースも加速した。第1四半期において、インターネット企業全体の研究開発費投入額は204.5億元(約4057億5049万円)に達し、前年同期比で4.6%の増加となった。この増加率は1月から2月の統計と比べて1.8ポイント上昇しており、投資意欲の回復がうかがえる。

 次に、地域別の運営状況をみると、東部地域ではインターネット業務収入が着実に成長している。第1四半期、東部地域のインターネット業務収入は3676億元(約7兆2936億円)に上り、前年同期比で2.9%増となった。この伸び率は全国平均を1.5ポイント上回っており、全国のインターネット業務収入における同地域の比率は89.3%に達した。

 京津冀(北京市・天津市<Tianjin>・河北省<Hebei>)地域でも、比較的速い成長がみられた。第1四半期、京津冀地域のインターネット業務収入は1251億元(約2兆4821億円)で、前年同期比7.1%の増加となり、全国全体の中での比率は30.4%を占めた。

 一方で、全国の約半数の地域ではインターネット業務収入がプラス成長を遂げている。第1四半期におけるインターネット業務収入上位5地域は北京市、広東省(Guangdong)、上海市、浙江省(Zhejiang)、貴州省(Guizhou)であり、それぞれの前年同期比成長率は順に8.1%、10.1%、マイナス8.8%、6.1%、7.4%であった。これら5地域の合計業務収入は3439億元(約6兆8234億円)に達し、前年同期比では4.5%増加し、全国(越境経営を行う企業を除く)におけるインターネット業務収入の83.5%を占めている。

 全国全体でインターネット業務収入がプラス成長となった省・自治区・直轄市は12にのぼり、その中でも四川省(Sichuan)と陝西省(Shaanxi)は20%を超える成長率を記録した。(c)東方新報/AFPBB News