【5月12日 AFP】ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世は11日、就任後初となる日曜日の祈りの集会に臨み、「第3次世界大戦」の脅威について警告を発した。

米シカゴ出身のレオ14世は、サンピエトロ大聖堂のバルコニーから、広場に集まった数万人を前に「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、良い日曜日を」と語りかけた。

レオ14世が教皇就任後に公式に公の場に姿を現したのはこれが2度目で、信者らは歓声を上げ、熱狂的に拍手を送り、旗を振った。

祝賀ムードの一方でレオ14世は、聖母マリアに短い祈りをささげた後、6000万人が命を落とした第2次世界大戦が欧州で終結してから80年が経過したことに触れた上で、こう話した。

「第3次世界大戦という今日の劇的なシナリオについてフランシスコ教皇が繰り返し述べたように、私も世界の権力者に語りかけ、常に時宜を得た訴えを繰り返す。戦争はもうやめよう」

前任のフランシスコ教皇と同様に、ウクライナでの「公正で永続的な真の平和」を要求。また、パレスチナ自治区ガザでの出来事に「深く悲しんでいる」と述べ、イスラエル、ハマス間の戦闘の停止を呼びかけるとともに、「疲れ果てた住民に人道支援を提供し、すべての人質を解放しなければならない」と訴えた。(c)AFP/Alexandria SAGE, Toni CERDÀ, Dave CLARK