ザルコがフランスGP制す 71年ぶりの母国勢優勝
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【5月12日 AFP】ロードレース世界選手権、第6戦フランスGPは11日、MotoGPクラスの決勝が行われ、カストロール・ホンダLCRのヨハン・ザルコ(フランス)が71年ぶりとなる地元勢の優勝を果たした。
MotoGP出走150戦目となる34歳のザルコは、8周目にトップに立つと、そのまま首位を守り切り、フランスGPの最高峰クラスで優勝したフランス人としては、1954年のピエール・モヌレ以来となった。
MotoGP史上最多の観客の前で、初めて母親が観戦に訪れる中、ザルコは6度の年間王者を経験しているドゥカティ・レノボ・チームのマルク・マルケスに19秒907差をつけてフィニッシュした。BK8グレシーニの20歳の新人フェルミン・アルデゲル(スペイン)が6戦目で初の表彰台を獲得した。
2023年のオーストラリアGP以来、通算2勝目を挙げたザルコは、涙を流して勝利を喜び、すぐにチームと喜び合った。そして観客が即興でフランス国歌を歌った後、勝利時の恒例になっているバク宙を披露した。
総合順位では、前日のスプリントを制したマルク・マルケスが171ポイントでトップに立ち、弟のアレックスとの差を22ポイントに広げている。アレックスは残り4周でスリップし、決勝はリタイアに終わった。
この他にも、ホンダHRCカストロールのジョアン・ミル(スペイン)や、ポールポジションから出たモンスターエナジー・ヤマハのファビオ・クアルタラロ(フランス)らが、雨の影響でスリップし、次々とリタイアを余儀なくされた。
今大会では、週末を通じてル・マン・サーキットに詰めかけた観客数が31万1797人に達した。1949年から続くロードレース世界選手権の歴史で、週末の観客数が30万人を超えるのは初となる。(c)AFP