ロシアの戦勝記念パレード、赤の広場で開始
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【5月9日 AFP】ロシアの対ナチス・ドイツ勝利80周年を記念する戦勝記念日の軍事パレードが9日、モスクワの赤の広場で始まった。国営テレビが報じた。20か国以上の要人が参列し、ウラジーミル・プーチン大統領は、中国の習近平国家主席と並んでパレードを観覧した。
プーチン氏は演説の中で、ウクライナ侵攻を正当化するために用いられている「特別軍事作戦」という用語を繰り返し述べ、「国家全体、社会全体、そして国民全体が、特別軍事作戦の参加者を支持している」と語った。
プーチン氏はウクライナへの派兵以降しばしば、現代のロシア軍とナチス・ドイツと戦った旧ソ連軍を重ね合わせる言説を展開してきた。
この日の演説でも「ロシアはナチズム、ロシア嫌悪、反ユダヤ主義に対する不滅の防波堤であり、今後もそうあり続ける」と語った。
国営メディアによれば、赤の広場を行進した兵士1万1000人のうち、約1500人はウクライナでの戦闘経験者だった。
また国営タス通信によるとパレード後、プーチン氏は赤の広場で北朝鮮軍兵士らと会見し、「あなた方とその部隊すべてに幸運を」と声をかけた。ロシア軍を支援している北朝鮮軍は数週間前、西部クルスク州からウクライナ軍を撃退した。(c)AFP