【5月9日 AFP】マレーシアを四半世紀近く率いたマハティール・モハマド元首相(99)は、行政都市プトラジャヤで9日までにAFPのインタビューに応じ、ドナルド・トランプ米大統領を「古い世界に生きている」と批判した。

100歳の誕生日を2か月後に控えるマハティール氏は今もプトラジャヤのオフィスで週5日働き、歯に衣着せぬ物言いを続けている。

マハティール氏は、「トランプ氏は自らの関税政策が米国に打撃を与えていることにいずれ気付くだろう。そして、米国民は最終的に彼に反発するだろう」との見方を示した。

トランプ氏による度重なる関税導入は、アジア諸国に大きな打撃を与える見通しだ。その中には、米国と合意に至らなければ、7月に24%の関税を課されるマレーシアも含まれる。

マハティール氏は「これは米国に多くの問題を引き起こすことになるだろう。だから、トランプ氏はあと3か月だと思っている」と述べた。

さらに、「ドナルド・トランプは非合理的だ。熟慮を重ねた上で行動しているとは思えない」「彼の移民政策、それから政府の歳出削減を目指した大規模な職員の解雇、これらはすべて良くない」と批判。トランプ氏のスローガン「アメリカを再び偉大に(MAGA)」に言及し、「これではアメリカは偉大にならない」と述べた。

トランプ氏の外交政策、例えばデンマーク自治領グリーンランドの買収構想やパナマ運河の管理権奪還といった政策についてどう思うかと問われると、マハティール氏はトランプ氏は「古い世界に生きている」と述べた。(c)AFP