困難克服の姿勢こそ最善の前進の姿勢・中国
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【5月13日 Peopleʼs Daily】3月5日、中国政府の政府活動報告が発表されると、世界中の注目が集まった。中国の「両会(全国人民代表大会と中国政治協商会議全国委員会)」を通じて、外国メディアは中国経済の展望に楽観的な見方を示し、中国の発展に期待を寄せた。
経験しなければその難しさは分からない。2024年を振り返ると、外部からの圧力が増大し、内部の困難が深刻化する複雑で厳しい状況下で、中国経済が非凡な成果を挙げたことは、誇りとすべきものだ。都市部での新規雇用者数1256万人、穀物生産量が初の1兆4000億斤(7億トン)の新記録達成、地方市級以上の都市におけるPM2.5平均濃度2.7パーセントの減少など、これらの成果の背後には、数多くの困難を乗り越えた努力がある。
「困難を知り困難を恐れず、前向きな精神で困難を克服する」、この姿勢こそが、最も優れた前進の姿勢だ。
無人月面探査機「嫦娥6号(Chang'e-6)」の初めての月の裏側のサンプル採取から世界最速の「CR450型」高速鉄道の試作車の華々しいデビューまで、また新エネルギー車の年間生産台数1300万台突破まで、もしも最も困難な課題に挑む粘り強さが無かったなら、どのように「新しいステージ」へと進み、「品質」に依拠してはるか未来を目指すことができただろうか。
「人心が一つになれば泰山をも動かす」、団結して奮闘することが、困難に挑む最も強力な力である。
昨年9月、経済運営に新たな問題が浮上した際、マクロ政策では画期的な対応が取られ、既存政策が着実に実行され、新たな政策も強化されたことで、年間目標は順調に達成された。
中国の宇宙科学の父・銭学森(Qian Xueseng)氏は「外国人ができることは、中国人にできないはずがない」と言い、地球科学・地質学の父・李四光(Li Siguang)氏は「私は信じない。石油は、本当に西方諸国の地下にしか存在しないのか?」と言った。
意地の悪い封鎖と圧迫に直面し、「首が絞めつけられる困難」を克服することは難しいか?
外部から圧力は、逆に意志を固め、潜在力を引き出すことになった。中国は屈しない力を蓄え、イノベーションが続々と噴出した。
春節夜会の舞台では人と人型ロボットの共演による「秧歌舞(Niuyangge)」(民間伝統の祝いの踊り)が披露され、ロボットが紅色のハンカチを自在に操っていた。エンジニアは「この動作は世界中で誰にも真似できない中国人だけができる動作だ」と、人型ロボットの巧みな動きに自信を示した。
これはまさに進行中の歴史である。
1万910メートル——「死の海」とも呼ばれてきた過酷な自然環境のタクラマカン砂漠(Taklamakan Desert)で中国初の1万メートル超えの科学探査井がアジア記録を樹立した。
現在の世界最速スーパーコンピューターの1兆倍の計算速度を実現――中国の科学者が105量子ビット(qubit)の超伝導量子コンピューター原型機『祖冲之三号(Zuchongzhi3)』の構築に成功し、超伝導方式の量子計算の優越性の世界記録を再び更新した。
イノベーションは発展を牽引する第一の動力であり、科学技術は困難を克服する強力な武器だ。
自信を持って着実に行動し、産業・イノベーション・資金・人材という「四つのチェーン」の融合を深め、新たな質の生産力の育成を加速することで、中国経済は新たな地平を切り拓いている。
中国の伝統文化では、「松・竹・梅」は「歳寒三友(Suihan Sanyou)」と呼ばれ、風霜雨雪に耐え、真冬の最も厳しい寒さ(数九の寒冬)をも耐え抜き、枯れることがない。その姿は、外見の堅靭さと内面の頑強さを併せ持つものとして讃えられてきた。これは中国人の気質と精神を体現するものであり、中国の発展の精神的なパスワードのようなものだ。
困難を乗り越える鍵は、自信を回復することだ。そして、その自信は現在と未来にある。
最近、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、UBS、ドイツ銀行(Deutsche Bank)など外資系金融機関が、中国企業、特に核心的な技術を持つテクノロジー企業への評価を見直し、中国の「科技紅利(Keji Hongli)」(テクノロジーが生み出す利益)への投資を増強している。
中国の崩壊論や成長の限界を唱える声は、またしても誤認であった。「次の中国」を探すまでもなく、真の成長市場はやはり「中国」だったのだ。 困難を背後に払い捨てて、胸に自信を沸き立たせ、勝利の道を前進し、あらゆるリスクと挑戦を断固として克服すれば、最後には不可能の一つ一つを可能に変えることができるはずだ。(c)PeopleʼsDaily/AFPBBNews