コロンビア、中国「一帯一路」参加表明
このニュースをシェア

【5月7日 AFP】南米コロンビアの左派グスタボ・ペトロ大統領は6日、来る中国訪問の際に同国の巨大経済圏構想「一帯一路」に参加する「意向表明書」に署名すると発表した。既に緊張している対米関係の悪化は確実とみられる。
ペトロ氏は近日中に中国の習近平国家主席と直接会談し、中国の他国への影響力を大幅に強化するための「一帯一路」に参加する意向表明書に署名すると述べた。中国訪問の日程はまだ公表されていない。
コロンビアは、中南米における米国の最も緊密かつ確固たる安全保障パートナーの一つだった。
だが、コロンビアで初の左派大統領が誕生し、米国でドナルド・トランプ米大統領が再任したことで、両国の関係は冷え込んでいる。
ペトロ氏とトランプ氏は、トランプ氏が実施する不法移民の国外追放をめぐりSNSで公然と対立し、関税に関する脅しの応酬を繰り広げている。
ペトロ氏は以前から、コロンビアの貿易を中国重視にシフトすると述べており、一帯一路への参加表明はそれに向けた具体的な第一歩だ。
コロンビアの首都ボゴタに駐在する中国当局者は、ペトロ氏の任期中(来年まで)に一帯一路に参加するようコロンビア政府に圧力をかけてきた。(c)AFP