イスラエル財務相「ガザは完全破壊」、ヨルダン川西岸の正式併合も示唆
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【5月7日 AFP】イスラエルの極右ベツァレル・スモトリッチ財務相は6日、イスラム組織ハマスとの戦争におけるイスラエルの勝利は、パレスチナ自治区ガザ地区の「完全な破壊」を意味すると述べた。
スモトリッチ氏は、イスラエルが1967年から占領しているヨルダン川西岸のイスラエル人入植地オフラで開かれた会合で、「ガザは完全に破壊される。民間人はハマスもテロリズムも存在しない南部の人道ゾーンに送られ、そこから第三国への大量出国を開始する」と述べた。
スモトリッチ氏はヨルダン川西岸についても、正式に併合することが現政権にとって「最も重要な課題の一つ」であり、来年末まで続く可能性のある任期中の実現を期待していると述べた。
スモトリッチ氏をはじめとするイスラエルの公人はここ数か月、世界の懸念を無視してヨルダン川西岸の併合をますます強く求めている。
イスラエルが併合した東エルサレムを除くヨルダン川西岸では、パレスチナ人約300万人、イスラエル人約49万人が居住している。スモトリッチ氏らイスラエル人は国際法違反の入植地で暮らしている。(c)AFP