【5月5日 AFP】ボクシング、世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチが4日、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで行われ、4団体統一王者の井上尚弥が挑戦者のラモン・カルデナス(米国)を8回TKOで下し、王座防衛を果たした。

井上は2回にカルデナスの左フックを受けてキャリア2度目となるまさかのダウンを喫したが、そこから修正して攻勢をかけ続けた。

直前の7回にダウンを奪い返して迎えた8回45秒、井上の猛烈な連打にカルデナスが防戦一方となったところで、レフェリーが試合を止めた。

井上は「きょうの試合を見ていただければ、僕が殴り合いが好きだということが分かっていただけたと思う」とコメント。ダウンについては「非常に驚いたけど、冷静に組み立て直せた」「1回を終えて微妙に距離を調整できたと思ったが、2回でまたちょっとずれがあったので、3回からは絶対にもらわないようにと思った」と語った。

「オッズ的にはかなりの差があった。相手は必死に倒しにくる。ボクシングは甘くないと痛感した」

32歳の「モンスター」こと井上は、これで4度目の4団体統一王座防衛。4年ぶりのラスベガスと日本国外でのファイトを制し、戦績を30戦全勝(27KO)に伸ばした。

一方、カルデナスは初の世界戦で奮闘したが、26勝2敗となった。(c)AFP