【5月4日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が命じた3日間の停戦を「芝居」だと一蹴する一方、自国は完全な停戦に向けて準備ができていると述べた。

ロシア政府は9日の旧ソ連の対ドイツ戦勝記念日に合わせた停戦について、ウクライナに長期的な平和を求める「準備」があるかを試すものだと説明。また、戦勝記念日の行事に対してゼレンスキー氏は「直接的な脅威」をちらつかせていると非難した。

ロシア大統領府(クレムリン)は、ウクライナと米国が3月に提案した30日間の無条件停戦を拒否し、それ以来、プーチン氏はロシアの侵攻を終わらせるための具体的な提案をほとんどしていない。

ゼレンスキー氏は2日、「これは彼(プーチン氏)の芝居がかった演出にすぎない。2、3日で戦争を終わらせるための次のステップを計画することは不可能だ」と述べ、ウクライナとしては「プーチンが5月9日に孤立から抜け出せるよう、心地よい雰囲気をつくるための駆け引きをするつもりはない」と表明した。(c)AFP/Barbara WOJAZER