ワニだらけの沼地に飛行機不時着、5人生還 ボリビア
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【5月3日 AFP】南米ボリビアのアマゾン地域で飛行機が緊急着陸し、乗客乗員5人はワニがうようよいる沼地で36時間生き延びた。地元当局と操縦士(29)が2日、明らかにした。
ベニ県緊急活動センターのウィルソン・アビラ所長によると、操縦士と乗客の女性3人、子ども1人の全員は飛行機の上で座っていたところを救助され、「良好な状態」だという。
同機はベニ県バウレスから180キロ離れた北部トリニダに向かって飛行中、トラブルに見舞われた。
操縦士のアンドレス・ベラルデさんは病院で現地メディアに対し、単発機の高度が突然下がり始めたため緊急着陸できる場所を探したが、ラグーン近くの沼地に着陸せざるを得なかったと続けた。
ベラルデさんは、「(5人は)ワニに囲まれ、3メートル以内に迫られた」が、飛行機から漏れた燃料のおかげでそれ以上は近付かれなかったとの見方を示した。
濁った水の中にはアナコンダがいるのも見えたという。
食べ物は乗客の一人が持っていた地元産のキャッサバの粉があったが、ワニのせいで水は飲めず、身動き取れなかったという。
5人は地元の漁師に発見され、病院に搬送された。
ベニ県では舗装された道路が少なく、あったとしても整備が不十分なため、航空機による「エアタクシー」がよく使われている。(c)AFP