2025年上海モーターショー、新エネルギー車が7割超に
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【4月29日 東方新報】10日間にわたる第21回上海国際自動車工業展覧会(以下「上海モーターショー」)が23日、上海市の国家会展センターで開幕した。
今回の上海モーターショーでは、展示総面積が36万平方メートルを超え、26の国と地域から約1000社の国内外の有名企業が出展している。参加国の範囲はこれまで以上に広がり、展示規模も過去最大を更新した。会期中には100台を超える新型車が初披露される見込みだ。
今回展示される車両は約1300台にのぼり、そのうち新エネルギー車(NEV)の占有率は7割超に達している。データによれば、中国は16年連続で世界最大の自動車生産・販売国であり、また10年連続で新エネルギー車の生産・販売台数世界一を誇っている。
中国自動車工業協会の常務副会長兼事務局長である付炳鋒(Fu Bingfeng)氏は、「電動化・知能化・ネットワーク化を主軸とした産業変革が、世界の自動車産業の生態系を再構築している。中国は新エネルギー車分野における先行者優位を産業の競争力に転換しつつあり、2025年の上海モーターショーでは、各社の低炭素・スマート化技術の成果がより鮮明に示される」と語った。
上海市国際貿易促進委員会の副会長である顧春霆(Gu Chunting)氏は、「2025年の上海モーターショーは、オープンな協力体制をより重視し、自動車業界のハイレベル対話プラットフォームを構築する」と述べた。今回は主催者として初めてグローバル自動車リーダーズ円卓会議を開催し、国内外の主要自動車メーカー、サプライチェーン企業、ハイテク企業の責任者を招き、世界の自動車産業の動向について意見を交わすという。期間中には、自動車の主要技術、半導体産業、自動車の海外展開、サプライチェーンの持続可能性などをテーマとした約20の会議やフォーラムが予定されている。
今回のモーターショーでは、自動車テクノロジーおよびサプライチェーン展示エリアが約10万平方メートルに拡大され、出展企業の規模と数は前回よりも大幅に増加。中でも約50社の国内外の有名テクノロジー企業、半導体企業、チップメーカーが初出展となっている。
付炳鋒氏は、「インテリジェント・コネクテッド新エネルギー車の時代において、テクノロジーと自動車産業の融合が加速している。とくにAIやビッグデータなどの先端技術は、スマートカー分野への応用がより一層深まりつつあり、業界の新たなイノベーションの焦点となっている」と述べた。(c)東方新報/AFPBB News