【4月25日 AFP】サッカーアルゼンチン代表の伝説的選手ディエゴ・マラドーナ氏の死をめぐり、担当していた医療スタッフ7人が殺人の罪に問われている裁判で、外科医の一人が24日、マラドーナ氏は治療を受けるよう説得することが「非常に難しい患者」だったと証言した。

マラドーナ氏は60歳だった2020年11月25日、脳血腫の除去手術からの回復中に自宅で死去した。

裁判の主な争点の一つは、医療施設ではなく自宅で療養させるという判断が、マラドーナ氏の命を危険にさらしたかどうかとなっている。

マラドーナ氏の手術を監督した神経外科医のロドルフォ・ベンベヌーティ被告は法廷で、手術前にCTスキャンを受けるようマラドーナ氏を説得するのに苦労したと証言。「彼は非常に難しい患者だった」と振り返り、同氏を「反抗的」と表現した。

また、マラドーナ氏は手術後にできるだけ早く医療施設を出たがっていたといい、「在宅ケア以外の入院は受け入れなかっただろう」と述べた。

ベンベヌーティ被告は、マラドーナ氏の容体は医師による毎日の評価が必要であると確信していたと主張した。

しかし、これまで法廷に提出された証拠によると、医療チームは週に一度の医師の訪問しか予定を組んでいなかったことを示しており、そのうち一回はマラドーナ氏が診察を拒んだため実施されなかった。(c)AFP