ジンバブエの専門家が語る:中国の経験はアフリカに何を示すのか
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【4月23日 CNS】多くの人びとは、伝統的な先進国よりも、「新興国」としての中国の台頭が、他の発展途上国にとってより参考になると見ている。中国・福建省(Fujian)で最近開催された「第2回武夷フォーラム」で、ジンバブエ出身の政治学者イシュマエル・マダ(Ishmael Mada)氏がメディアのインタビューに応じた。彼は、中国式の現代化の経験がアフリカにとって有益な示唆を与えており、アフリカの発展に対する自信にもつながっていると語った。
マダ氏にとって、今回が初めての訪中となる。滞在中、彼は中国の文化保護への取り組みに深い感銘を受けたという。彼は、中国が文化への自信を持ち続けることで、自国の実情に合った発展の道を見出した点に注目しており、こうした「ローカライズされた」解決策はアフリカにとっても大いに参考になると述べた。
中国の現代化の成果について、マダ氏は特に食料安全保障の分野に注目している。マダ氏は、中国が世界の耕地の9%しか持たないにもかかわらず、14億以上の人々を養っている点に驚き、それに対してアフリカは世界の耕作可能地の60%以上を有しており、食料自給の可能性を十分に備えていると指摘した。また、中国の改革開放の成功例は、アフリカ諸国が国内改革を進め、地政学的変化に対応するうえで貴重な参考になると語った。
現在のアフリカが抱える問題について、マダ氏は、アフリカの現代化が直面している主な課題は、植民地主義の遺産にあると分析している。今日でも、一部の西側諸国は「新植民地主義」という形でアフリカ経済への干渉を続けており、アフリカ各国の発展における主権が制限されていると述べた。彼は自国ジンバブエを例に挙げ、西側の制裁下で困難な時期においても、中国のエネルギー支援、技術移転、インフラ整備支援が重要な役割を果たしてきたと振り返った。
技術革新に関しては、マダ氏は中国の人工知能(AI)発展の成果を高く評価した。彼は、たとえば深度求索(DeepSeek)のような技術的ブレイクスルーが現代化の推進力となるだけでなく、デジタル技術によるガバナンス効率の向上にも貢献するだろうと述べた。一方で、AIによる雇用への影響については楽観的な立場を取り、新技術はむしろ雇用を創出し、アフリカの農業や鉱業などの伝統産業のアップグレードを促すと考えている。
マダ氏はまた、中アフリカ間の若者交流を強化するために、双方向の教育協力を進めることを提案した。アフリカの学生が中国で科学技術を学ぶ機会を増やすと同時に、中国の若者もアフリカでの交流を深めるべきだと語った。特にスポーツや文化を通じた交流は、相互理解を深めるうえで効果的だと強調した。
「希望の大陸」とも称されるアフリカは、豊富な自然資源と若い人口を擁している。中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)などのプラットフォームを通じて中国との協力を深めていくことは、より平和で繁栄した世界の構築につながるだろう。(c)CNS/JCM/AFPBB News