APR提供(c)news1
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【04月21日 KOREA WAVE】世界的に通商の不確実性が高まる中でも、韓国の化粧品ブランド「K-ビューティ」は堅調な成長を見せている。アメリカや日本などの主要市場では現地消費者との接点を拡大し、さらに欧州・中東といった新興市場への進出も加速している。

代表的な事例として、化粧品・美容機器企業APRは、米ロサンゼルスのメルローズ・アベニューで自社ブランド「Medicube」のポップアップストア「Glow Land」をオープンし、現地消費者から大きな反響を得た。

この通りはファッションの街として知られ、今年2月には米人気モデルのヘイリー・ビーバーがプロデュースするブランド「RHODE」もここでポップアップを開催し、話題となった。

APRは、映画「ラ・ラ・ランド」やディズニーランドからインスピレーションを得た夢の国のような空間を演出。「誰でも輝ける(Anyone Can Glow)」をテーマに掲げ、ピンクを基調とした城風のインテリアや宝石モチーフの展示物、妖精に扮したスタッフらが訪問者を迎えた。

一方、ザ・ファウンダーズが展開するスキンケアブランド「Anua」も、日本でポップアップストアを相次いで開催。1月には大阪・東京の「アットコスメ」店舗でイベントを開き、主力商品の「ドクダミ77スージングトナー」や「PDRNヒアルロン酸セラム」などを披露した。

ポップアップでは、日本人来場者によるKスキンケアへの高い関心がうかがえ、東京店舗では予約開始初日に4000人分の枠が埋まり、現場では待機列も発生した。

通商リスクへの対応として、K-ビューティ各社は新興市場の開拓にも注力している。

APRは今年2月、欧州の現地流通企業と大規模供給契約を締結。「Medicube」「エイプリルスキン」の化粧品22種およびビューティーデバイス「AGE-R」シリーズの欧州全域での販売を開始した。

昨年からは英国、スペイン、フィンランドに続き、今年は東欧や北欧の業者との追加契約を進めている。

「Anua」も、イギリス最大のドラッグストア「ブーツ(Boots)」の取り扱い店舗を120店から470店へと大幅に拡大。販売商品はTXAセラム、ダブルクレンジングデュオ、ドクダミクレンジングオイル、クァセチノールフォームなど多岐にわたる。

さらに、「TOM」を展開する「At Home」も、今年はアメリカ市場を超えて中国や中東の高級コスメ市場攻略に乗り出す計画だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News