【4月19日 AFP】自転車ロードレースのワンデーレース、ブラバンツ・ペイルが18日、ベルギー・ベールセル~オーベレルエイセ間の162.6キロで行われ、スーダル・クイックステップのレムコ・エベネプール(ベルギー)が復帰戦で優勝を果たした。4か月前のトレーニング中に深刻な事故に遭遇しており、自身でも驚きの勝利だと語った。

エベネプールは、フィニッシュから49キロ付近でチーム・ビスマ・リースアバイクに所属する同胞のワウト・ファン・アールト、イスラエル・プレミアテックのジョセフ・ブラックモア(英国)とともにアタックを仕掛けて抜け出した。残り15キロ付近で石畳の上り坂の一つであるヘルトストラートでブラックモアを引き離した後、エベネプールはファン・アールトとの最後のスプリント勝負を制した。

レース後には、「自分でも驚いた。とてもフレッシュだった」「特にスプリントに満足している。最近はスパートにかなり取り組んできたが、それが実を結んだ」と喜んだ。

昨年のパリ五輪で二個の金メダルを獲得したエベネプールは、昨年12月にベルギーで郵便配達の車が開けたドアに衝突し、肩の靱帯(じんたい)を断裂。この日はまだ痛みが残っている右肩に包帯を巻いて走っていた。

エベネプールは、20日に行われるアムステルゴールドレースに出場予定で、このレースには、UAEチームエミレーツXRGのタデイ・ポガチャル(スロベニア)もエントリーしている。

エベネプールはアムステルの後、23日にはフレッシュ・ワロンヌ、27日には春最後の「モニュメント(5大ワンデークラシックレース)」リエージュ~バストーニュ~リエージュに出場すると表明した。

その後はツール・ド・ロマンディ(4月30日〜5月4日)でステージレースに切り替え、シーズンの主な目標であるツール・ド・フランスに向けて準備を進める予定となっている。(c)AFP